本堂の前に芒・萩と月見団子と小芋をお供えし、月を待ちます。
厚い雲に覆われていましたが、９時頃雲間から煌々と照る月が姿を現しました。
待てば叶う。良いお月見でした。

変則的な動きの台風が東進しています。夜半に高野山も激しい風雨にさらされると予報がありました。
激しい風の折には、いつも門を開けて固定します。古い門に風が襲いかかると、門が倒れてしまう恐れがあります。
門の提灯を外し、門を開き、飛びそうなものを全て片付ける。本堂や廊下の木戸を閉める。
一連の対策を済ませて、嵐を待ち受けます。檜皮葺の屋根に被害が無く、無事に過ぎ去ることを祈るのみです。

諸精霊を奥之院にお送りし、日常に戻りました。
お盆が過ぎると高野山は足早に秋になります。
上段の間の夏の佇まい。もうしばらくです。