新着情報
2021.06.02
オオヤマレンゲ
梅雨の合間、晴れた日が続きます
雨水をたっぷりと吸収した樹々は陽を浴びてさらに色濃く生い茂り、木陰を増しました
鳥が飛び交い、囀りがあたりにこだまします
いつにもまして自然をいっそう感じる6月を迎えました
小川が池に注ぐきわにオオヤマレンゲの小木があります
ようやく蕾が開き、可憐な白い花を咲かせました
「森の貴婦人」といわれる高山植物です
2021.05.29
組子衝立
孔雀の間の入り口に「組子(くみこ)」の衝立が入りました
美しい麻の葉模様の透しの衝立が室内に穏やかな調和をもたらしました
「組子」は細い杉や檜の木片を釘を使わずにカンナやノコギリ、ノミ等で調節しながら緻密な幾何学的文様に組み合わせていく伝統的な木工技術です
飛鳥時代の法隆寺の建築にすでに組子の技法が見られるそうです
その技術は欄間や障子などに用いられ引き継がれてきましたが、
現代では和室の減少により需要が少なくなっています
古来より継承されてきた素晴らしい伝統工芸を未来に伝え続けられることを切に祈ります
未来へもっと未来へ
2021.05.18
影向明神社
毎月16日は明神様の月次(つきなみ)の祭日です
金輪塔の近く、山を背にした影向明神(ようごうみょうじん)社があります
向かって右が丹生明神、左が高野明神(狩場明神)のお社です
鎌倉初期、行勝上人が一心院谷に蓮華定院をはじめ五つの寺院を建立されました
行勝上人は高野山の氏神である丹生明神を厚く信仰され、本社のある天野まで日参されたと言われます
この熱意に応え「わたしの方から出向こう」と夢のお告げがあり、丹生明神と狩場明神をこの一心院谷に勧請されたのが影向明神社です
五坊の内ただ一つ現在まで存在している蓮華定院が祀り続けております