厳しい暑さがつづきますが、高野山では夜のとばりが下りるとぐっと涼しくなってきます。
心地よい夜風を受けながら、伽藍をご散策下さい。
大塔や中門などライトアップされ、壮麗な姿が夜の闇に鮮やかに浮かび上がっています。

中庭に「沙羅の木」があります。「沙羅双樹」はお釈迦様が入滅された場所に植わっていた聖樹です。温暖な地の樹木で、日本では育ちません。よく似た夏椿を「沙羅双樹」と呼ぶことが多いようです。梅雨空のもと、美しい純白の小さな花が枝いっぱいに咲き、清々しさを感じさせます。

旧暦の３月21日弘法大師報恩日の前夜は例年、伽藍は美しい花々と蝋燭に彩られます。「萬燈萬華会」が営まれます。
漆黒の中に荘厳な大塔と尊い御影堂が浮かび上がり実に美しい光景です。
法印御房がお導師として御影堂にて法要が営まれた後、伽藍の様々なお堂が御開帳されます。
灯に照らされた各お堂には神々しい仏様がざしておられます。多くの方々がお参りされていました。